sidewalkcafe blog

日々是好日

記録メディアの寿命

会社でデータをバックアップするのに何が一番いいのか調べてみた
キーワードは「データ保持期間」


まず代表的なCD、DVDから
メーカー公式によると

<引用>
Q CD-R/DVD-Rの寿命はどのくらいですか

A 弊社では、高温高湿加速試験を複数の条件で行い、この結果から、
 ディスクの寿命予測を行っています。
 25度50%暗所で保管した場合、100年後の寿命予測(生存確率99%以上)
 といった結果が得られています。

http://startlab.co.jp/support/thats_05.html


一般のCDやDVDは約100年もつと言われていますが・・・


3年でCDがダメになる事もあるそうで
<参考>
2/3 CDやDVDにも寿命がある!?上手に保管しよう! [ホームシアター] All About


CDは大容量で100年もつメディアとして登場したのだけれど
構造上、2枚の円盤からできており
湿気による膨張率が2枚とも違うので、CD自体が曲がってしまい
10年〜30年ぐらいが寿命らしいです


<参考>
http://arena.nikkeibp.co.jp/qa/parts/20031006/106168/


DVDは湿気等の対策もきっちりして、今度こそ100年!
という事で登場したのですが
CDと同じ大きさの円盤に倍以上のデータを入れている為
ものすごく傷に弱いです


さらに気になる記載も

<引用>
「(略)
 メディアの素材であるポリカーボネートの寿命が30年と言われていますが、
 (略)」

インタビュー「欲しかった。作るしかなかった」――高品質DVD-R「森メディア」 (1/3) - ITmedia LifeStyle

素材の寿命が30年なら、メディアの寿命も30年なのでは?


さて、そんな中で一番保持期限が長いメディアと言えば・・・
マイクロフィルム
<参考>
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/business/products/digitalpreservation/digitalanalog.shtml
http://www.kyokuto-micro.co.jp/media.html
なんと500年以上もちます!


まぁ米国の機密事項じゃないんだから、そこまでする必要はないと思うけど^^;
せいぜい5〜10年ぐらい持ってくれればいいので
今の所は確実で安いCD−Rあたりにしておこうかという話でしたw
CD-RWよりCD-Rの方が寿命が長い)


ちなみに容量/単価で言うとハードディスクの方が安いのですが
寿命が短い(2〜5年くらい)ので、データ保持という点ではお勧めしません



さて保管方法ですが
ケースに入れて、立てて置いておくと長持ちするそうですよ


<参考>
http://www6.shizuokanet.ne.jp/wbf/ongen/part2/media_hozon/index.htm



最近はシリコンメディア(フラッシュメモリ、含USBメモリ等)が人気のようですが
メーカー公式を見ても、書き換え寿命しか載っておらず
一説には100年以上もつとも言われてますが詳細は不明


<参考>
IC記録メディア Memory Stick“メモリースティック” | ソニー
SDメモリーカード|Panasonic


電気的にデータを記録するので傷や湿気の心配はほとんどないのですが
磁石や静電気に弱く、自然放電という事もあるので
数年に1度は電気を通さないと駄目なようです
早くて数ヶ月でデータが消えた例もあるようですが・・・



最近の傾向として記録メディアの大容量化がありますが
それに反して(耐性という面からも)寿命が短くなってきているように思えます
光ディスクやメモリカードも、発明されてから100年経っていないので
本当に持つかどうかは解りませんからね^^;


マイクロフィルムが一番寿命が長いと言いましたが
もっと長いものがあります・・・それは
「壁画」「石盤」
数千年単位で残ってますねw
次いで「木簡」「書簡」等でしょうか