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日々是好日

次世代コンピュータの姿

(その1 ホログラムメモリ)
最近ではDVDも普及し、その次世代DVDの話題が聞こえてますが
さらに大容量の次々世代ディスクの開発が行われています


<参考>
http://www.japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20080476,00.htm


今のCDやDVDは面に対して記録、読み込みを行っている
最近は書き込み幅を縮小する事によって容量を増やしているがそれも限界がある
ホログラムメモリはメディアに対して立体的に記憶する
3次元的に記録することによって容量は飛躍的に増えて
2006年度中には200G(ギガバイト)のディスクが製品化される予定だ
次世代DVDの25Gと比べれば容量の違いは一目瞭然
最終的には1T(テラバイト、ギガの1000倍)ディスクの開発を目標としている


次々世代メモリと言う割にCDから見た目が変わっていないのだが
これはただ単に、既存の技術を遣う事によって普及・製品化を安易にしようとの考えだと思う
NTTなんかはカード型のメディアを考えているようだ


<参考>
NTT、切手サイズで容量1GBのプラスチック媒体「インフォ・マイカ」を開発


将来的にホログラムメモリが普及すればディスク型やカード型に留まらず
色々な形のメディアが出て来るだろう
超人ロックのようなキューブ型メモリなんてのが見れる日はそう遠くないかもしれない



(その2 量子コンピュータ
今のコンピュータの頭脳は、電流のON・OFFによって状態を判断している
これはマシン語と言って0と1で表される
全てのコンピュータはこの0と1で認識し、計算し、実行する
しかし単純な計算は速いのだけど、例えば因数分解なんかは苦手としている
さらに基本的に1度に1つの計算しかできず、
プロセッサの高速化や最近ではデュアルプロセッサ(1台のパソコンに2つのCPU)
を積む事によってその欠点をカバーしている


量子コンピュータは電子の代わりに量子を使い計算するコンピュータだ
電子は0と1の2極であるのに対し量子はさらに0と1が重ね合う状態を用意し
それぞれ別に計算をさせる事が出来る
わかりやすく言うと、電子コンピュータでは素子(ビットと言う)が1つ増える毎に2倍の計算ができるが
量子コンピュータは素子(キュービット)が1つ増える毎に2乗の計算ができる
(厳密に言うと違うけど^^;)
もっとわかりやすく言うなら頭の中身が違う、とっても早いコンピュータ、だなw


<参考>
量子コンピューター



量子コンピュータは1キュービットで多数の同時並列計算ができる
今迄のコンピュータが苦手としていた因数分解も高速で処理できる
現在の暗号鍵に使われているのは、この因数分解
今のコンピュータを使って暗号解読を行っても数万年かかると言われている
だが、量子コンピュータを使えばその計算はすぐに終わる
暗号が意味をなさなくなるという事だ


<参考>
【レポート】量子コンピュータとは(1) - 暗号を短時間で破る超高速性能の秘密 | マイナビニュース


ただ、これは「今の暗号技術」が意味をなさなくなる、というだけで
量子コンピュータの時代には量子テレポーテーション(!)を使った
新しい量子暗号鍵というのができる


去年のマスコミ発表で「暗号が使えなくなる!」と慌てた人も居たようだけど
<参考>
http://www.hatena.ne.jp/1114503126
まだ量子コンピュータも実用段階でもないので10年、20年先の問題
未来には未来の暗号技術というのが確立されているものですし


第2次大戦時に、暗号解読機としてコンピュータが使われていました
それまでの技術では解読不可能とされていたドイツ軍の暗号を解析し
連合軍を勝利に導いた、との事です


古い技術は常に、新しい技術に駆逐されていもの



ところで、漫画「EDEN」にも出てきた「量子テレポーテーション
物質を離れた場所に瞬間移動させる、なんともSFチックな夢のある話ですが
生体移動はほぼ無理であるとの事
残念w


<参考>
http://www.nanoelectronics.jp/kaitai/qteleportation/index.htm