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日々是好日

阪神大震災のガレキの量は1400万トンか2000万トンか

先日の続き
阪神・淡路大震災で発生した瓦礫が2000万トンで、東日本大震災瓦礫は2300万トン」
という主張について間違いである事が分かりました。


先ずは阪神淡路大震災のガレキの量について
前回のPDFを良く読んだら書いてたw

阪神・淡路大震災におけるガレキの処理・活用に関する調査と考察 [独立行政法人 港湾空港技術研究所]

http://www.pari.go.jp/cgi-bin/search-ja/detail.cgi?id=199803089901

(P6 イ がれきの発生量)
 阪神・淡路大震災により県下の被災地域(10市10町)において発生した災害廃棄物は、
住宅・建築物系と道路・鉄道等の公共公益系を併せ約2,000万トンという膨大な量にのぼっている。
このうち、市町の災害廃棄物処理事業として実施されるのは、住宅・建築物系の約1,450万トンである。
(道路・鉄道等の公共公益系は、約550万トン)

つまり、道路や鉄道などの公共公益系を合わせた瓦礫の総量が2000万トンであり
含めないのが1400万トンという数字のようだ(兵庫県のみ)


じゃあ今言われてる「東日本大震災で発生した瓦礫は2300万トン」というのはどうなの?というと・・・


47news(共同通信配)2011/04/05 20:51の記事より

岩手、福島でがれき仮置き場不足 宮城はほぼ確保

http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040501000997.html

 一方、3県で発生した建物のがれきの量は、推計で計2490万トンに上ることが判明。
内訳は宮城1600万トン、岩手600万トン、福島290万トン。
道路や橋などの公共インフラや自動車、船舶などのがれきは含んでおらず、量はさらに増える見通し。


さらに
国立国会図書館のページより
http://current.ndl.go.jp/node/18570

東日本大震災後の災害廃棄物処理―これまでの取組みと今後の課題―

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0719.pdf
(PDFファイル)

 ただし、環境省の推計は、衛星画像をもとに、津波により倒壊した家屋等について推計したもの
であって、内陸部のがれきや、ヘドロ、道路・堤防のがれき、自動車、船舶などは含まれておらず、
これらを含めた場合、上記の推計値を大きく上回る可能性がある。(後略)

環境省の23年6月21日付けの推計発生量は
岩手県 442万トン
宮城県 1588万トン
福島県 228万トン
3県合計で約2250万トン


ついでに、青森22万トン以上、茨城50万トン以上、千葉12万トン以上となっている(いずれも2011年4〜5月頃の新聞報道)


東日本の瓦礫の量2300万トンというのは「道路・橋等の公共物は含まれていない」って事で


東京新聞は間違って無かったって事だね

東京新聞:がれき処理 仮置き場確保に苦慮:3分でわかるQ&A:東日本大震災(TOKYO Web):2011年6月25日

http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/3funqa/list/CK2011062502000179.html

東日本大震災で出たがれきの量は岩手、宮城、福島の三県で
約二千三百万トンと、阪神大震災の一・六倍。


どーでも良いけど、もう1年過ぎたし復興庁はよ仕事しろ


<参考>
図録▽東日本大震災被災地のがれき量
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4363e.html


<関連>
ガレキの処理とか
http://d.hatena.ne.jp/sidewalk/20120317/p1